2025/12/16 19:00

内窓の白モヤが気になるときは

昼間の運転中はあまり気にならないのに、
夜になるとフロントガラスの内側が白っぽくモヤっとして、
対向車のライトがにじんで見えづらいことはありませんか。


「一応拭いたのに、またすぐ白くなる」
「何度拭いてもスッキリしない」


そんなときは、
内窓にうすく残った 油膜汚れ が原因になっていることがほとんどです。



白モヤの正体は「内窓に残った油膜」

内窓に付く白モヤの正体は、
ガラスの内側に残ったうすい油膜のかたまりです。


例えば次のようなものが少しずつ積み重なっていきます。

  • 手で触ったときの皮脂

  • タバコのヤニ

  • 内装パーツからにじみ出た可塑剤

  • エアコンの風に乗った細かなホコリ


これらがガラス表面にうすく広がり、
昼間はあまり目立たなくても、夜の光が当たると一気に
白モヤやギラつきとして見えてしまう わけです。



取れそうで取れないのはなぜか

多くの方がやりがちなのが、
家のタオルやティッシュで内窓をサッと拭くだけ、というケアです。


一時的にはキレイに見えても、
すぐにまた白モヤが出てきてしまうのは、次のような理由があります。


  • 油分がきちんと分解されていない

  • タオルの繊維が寝て汚れを引きずっている

  • 水分やクリーナーの成分が ガラスに残ったまま になっている


特に、ボディ用のふかふかしたタオルは塗装の水分回収には便利ですが、ガラス面では

  • 糸くずや毛羽が残りやすい

  • モコモコした部分に汚れを抱え込んでしまう

といった問題が起こりがちです。


その結果、
拭いた直後は何となくキレイに見えるのに、夜になるとまた白モヤが出てくる
という状態を繰り返してしまいます。



ガラス専用クリーナー×ガラスタオル2枚が近道

Apecs では、内窓の白モヤ対策として

  • ガラス専用クリーナー を使うこと

  • ガラス専用タオル(ガラスタオル)を2枚用意すること

この2点を基本にしています。


ポイントはとてもシンプルです。

  • 油膜汚れに対応したガラス専用クリーナーを使う

  • ガラス面に「面」で当てられる専用タオルを使う

  • 濡らす用と仕上げ用の 2枚のタオルで成分まで拭き切る

この三つをそろえるだけで、
内窓の白モヤを短時間でリセットしやすくなります。



内窓の白モヤを秒で消す 3ステップ

ここからは、実際の手順を三つに分けてご紹介します。


ステップ1 ガラスタオルを2枚用意する

まず、ガラス専用のガラスタオルを2枚用意します。

  • 1枚目:クリーナーをなじませる濡れタオル用

  • 2枚目:水分と成分を拭き切る乾いたタオル用

という役割分担です。


タオルは四つ折りにして、
平らな 「面」 がしっかりできるように準備しておきます。



ステップ2 タオルに2プッシュして面でスーッと拭く

カーコーティング専門店アペックスでは、ガラスに直接スプレーするのではなく、
タオル側にガラスクリーナーを付ける 方法をおすすめしています。


1枚目のガラスタオルに、
ガラスクリーナーをおおよそ 2プッシュ 吹き付けます。


そのタオルの面を使って、
フロントガラスの内窓全体にスーッと伸ばしていきます。

  • 力を入れすぎないこと

  • 一定のスピードで広い範囲をなぞること

を意識してみてください。


こうすることで、
白モヤの原因になっている油膜を、ガラス面から浮かせてあげることができます。



ステップ3 乾いたタオルで“乾面ひと撫で”仕上げ

汚れをなじませたあとは、
乾いたガラスタオルで一気に拭き切る のが大切です。


2枚目の乾いたタオルを同じように四つ折りにして、
先ほどクリーナーを伸ばした範囲を、少し早めのスピードでスーッと拭き上げます。


この 乾面ひと撫で で、水分とクリーナー成分をガラスからしっかり離してあげることで、
白いスジやモヤっとした跡が残りにくくなります。


フロントガラス全体が終わったら、
運転席側と助手席側のサイドガラスも同じ手順で仕上げると、
夜の視界がぐっと変わります。



やりがちなNGパターンと失敗しないコツ

内窓ケアでよくある失敗パターンは次のようなものです。

  • ガラスに直接たっぷりスプレーしている

  • タオル1枚で、濡らすところから仕上げまで全部やっている

  • ボディ用のふかふかタオルでそのまま拭いている


このような使い方をしてしまうと、

  • 一部だけ成分が濃く付いて ギラつきの原因 になる

  • タオルがすぐびしょびしょになり、成分を引きずってしまう

  • 糸くずや毛羽が残って、かえって汚く見える

といった問題が起こりやすくなります。


失敗しないためのコツは三つです。

  • クリーナーは ガラスではなくタオル側に付ける

  • タオルは 濡らす用と仕上げ用の2枚に分ける

  • ガラス専用として選んだタオル を使う


この三つを意識するだけで、
内窓の白モヤ対策はぐっとラクになります。



Apecsがおすすめする内窓ケアの基本セット

日常の洗車やお手入れの中で、
内窓の白モヤ対策をしっかり行うなら、

  • ガラス用クリーナー

  • ガラスタオル 2枚

この組み合わせが基本セットになります。


すでにどちらかをお持ちの方は、
足りないほうを単品で揃えていただくだけでも、仕上がりは大きく変わります。


まだどちらもお持ちでない場合は、
ガラスクリーナーとガラスタオル2枚をまとめたセット から始めていただくと、
この記事でご紹介した手順を、そのまますぐに試していただけます。



まとめ 白モヤは「原因」と「仕上げ方」を変えれば消せる

内窓の白モヤは、原因が分かれば
それほど難しい汚れではありません。

  • 正体は内窓に残った油膜汚れであること

  • 家のタオルやボディ用タオルでは成分を引きずりやすいこと

  • ガラス専用クリーナーとガラスタオル2枚運用で原因ごとリセットできること


この三つを押さえておけば、
次のドライブから 夜の視界がガラッと変わる はずです。


最近、夜の見え方が少し不安だと感じたら、
ぜひ一度、ガラス専用クリーナーとガラスタオル2枚を使った内窓ケアを試してみてください。



今回ご紹介したアイテム


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