2025/11/07 19:00

雨上がりは“純水すすぎ”が効く。水ジミの源を残さない

雨の成分や路面の汚れが車体に残った状態で水道水ですすぐと、乾燥後にカルシウムマグネシウムといった硬度成分が輪状の白い痕となって残りやすくなります。
特に直射日光が当たってボディ温度が高いと水分が急速に蒸発し、ミネラルだけが表面の凹凸に固着しやすくなるため注意が必要です。
これを避けるには、仕上げのすすぎ工程を純水に切り替え、残水にミネラルを含ませないことが効果的です。


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なぜ水道水で水ジミができる?

洗車の最後に残る水滴は微量でも固形分を含み、乾いた後に白い輪郭として視認されます。
コーティング車であっても表面に微細な凹凸は存在するため、ミネラル分が引っかかると見た目の曇りやくすみの原因になります。
純水はこれらの溶解固形分をほとんど含まないため、乾燥しても痕を残しにくいのが特長です。


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正しい手順で行う純水仕上げのやり方

[1]まずは日陰で作業を開始します。
 ボディが熱いと水分の蒸発が早まり、どの工程でも痕が残りやすくなるからです。
 最初の予洗いは水道水でも問題ありませんので、上から下の順序で砂や泥を流します。

[2]続いて中性シャンプーを規定量で希釈し、泡を十分に立てて洗浄します。
 洗うときは円を描かず直線的に動かし、面を変えるたびに軽く流して粒子の再付着を避けます。

[3]仕上げの工程だけ純水に切り替えます。
 切替バルブを操作し、天井面から側面、下回りの順にたっぷりとリンスして残渣を押し流します。

[4]最後はボディタオルで直線的に端まで拭き上げます。
 仕上げとして乾いた面で軽くひと撫ですると微細な水滴まで回収できます。
 ドアミラーの裏やモールの際、エンブレム周りの潜水は指で軽く弾いて水を出し、
 すぐにマイクロファイバークロスで受けると痕が残りにくくなります。


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失敗しやすいポイントと回避方法

純水の使用量を必要以上に抑えると、流し切れなかった成分がボディに残ってしまいます。
仕上げの目的は“押し流すこと”ですので、ためらわずに十分な水量を確保してください。

濃色車は日差しで温度が上がりやすいため、パネルを分割して順に拭き上げると乾きのムラを避けられます。

風が強い日は空気中の細かい砂が再付着しやすいので、洗い流した面を長時間放置せず、すすぎと拭き上げを一連の動作として連続させると仕上がりが安定します。

すでに輪染みが確認できる場合は、分解・乳化タイプのメンテナンスクリーナーで下地を整えたうえで、次回から純水仕上げを徹底すると再発を抑えられます。


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よくある質問

Q1. 仕上げだけ純水にして効果はありますか?
A. はい。最後の残水にミネラルがないだけで輪染み化が大きく低減します。

Q2. コーティング車にも純水は必要ですか?
A. コーティングがあっても水道水の残渣は乗ります。純水仕上げで美観維持が安定します。

Q3. 純水器のコストは高くない?
A. 仕上げのみ純水運用なら樹脂寿命が長く家庭水栓で運用可能

Q4. 既に水ジミができた場合は?
A. 分解/乳化クリーナーで下地を整え、次回から純水すすぎ+即拭き上げで再発を抑えます。


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[まとめ]雨上がり直後は水道水の急乾が水ジミの引き金に

雨上がりは水道水の急乾=輪染みのトリガー
仕上げだけでも純水に切り替え、上から下へ流してすぐに端まで拭き上げることで、残渣を残さず透明感のある仕上がりを再現できます。
今日の方法を習慣化し、水ジミを作らない洗い方に切り替えてください。


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水ジミ予防を重視する方には、純水と水道の切替ができる高機能純水器と、吸水性と仕上げ性を両立したボディ用マイクロファイバークロスの組み合わせをおすすめします。
仕上げのリンスを純水にしてから直線的に端まで拭くというシンプルな運用で、輪染みの発生を抑えつつ被膜にやさしい仕上がりを安定して再現できます。
商品ページへの導線は本文下のカードからご確認ください。

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