2025/10/08 14:12
雨上がり後、時間の経過と共にドアノブ下やエンブレム下に現れる、黒い垂れスジ。
固着をすると洗車後にも、残ってしまうことがあります。
今回は愛車の美観を大きく損なう、黒いスジ汚れの正体と簡単かつ安全な除去方法を紹介します。
なぜ黒いスジ汚れが付く?
1) グリス・添加剤の“にじみ”+雨水の流下
ドアヒンジやモール周りには潤滑のためのグリス(油脂)が使われ、過剰分や古い油が雨水や夜露とともにボディ側へ流下。
そこへ空気中の埃などが付着し、粘着性の高い黒筋になります。
ドアハンドル/サイドミラー下、モール沿いに出やすいのは水が通る“筋道”ができやすいためです。
2) ボディに潜む“隠れ汚れ”の付着
走行中に付く路面由来の微細汚れ(排気ガス、ブレーキダスト、ゴム粒、塩、粉塵)が薄膜として車体に常在。雨が降ると溜まりやすい縁や隙間から洗い出され、黒スジとして徐々に見える化されていきます。
3) ゴム/樹脂の劣化由来
古いゴムや未保護のモールは酸化や添加剤のにじみで黒ずみが生じ、それが雨水で垂れて筋状に見えるケースも。
補足:白い“水垢(水ジミ)”は蒸発後のミネラル(Ca/Mg/シリカ)分の残りが主因で、化学的には別物です。黒スジとの“複合汚れ”になることがあるため、先に油分を落とすのがポイントです。
放置するとどうなる?
- 樹脂/ゴムの劣化・変色:油分と汚れが紫外線・熱で固着→白ぼけ/黒ズミの固定化。
- 再付着の悪循環:粘着性の汚れが更なる汚れを呼び込み、汚れの再付着化が。
- 水ジミの併発:黒スジの上にミネラルが乾いて斑点→付着後の処置が二重に必要に。
· 艶・透明感の低下:油膜+微粒子が塗膜上で酸化し塗装面の曇りが進行。
プロが推奨する安全な除去手順
Step 1:洗車で汚れの見極めを行う
- まずはシャンプーを使用した洗車で、黒スジ汚れが軽度なものかを確認。軽度なものかを確認。軽度な汚れの場合は、洗車のみでも除去することが可能す。
- この際、ディテーリングブラシでモール際・ヒンジ下の溝をやさしく掻き出し、細部までしっかりと洗浄をしましょう。
- 洗車時の注意点は直射日光や、気温が高い中での洗車は避けること。洗車中に水が乾燥することで、白い“水垢(水ジミ)”も付着してしまいます。
Step 2:油分の除去。
- マイクロファイバーでボディの水気をしっかりと拭き取ります。
軽度な汚れはこの時点で除去ができていますが、固着した厄介な黒スジ汚れは簡単には除去ができません。 - 除去ができなかったことを確認した後に使用するのが、アペックスメンテナンスクリーナー。クリーナーの中に含まれる、油分系汚れを分解する成分が黒スジ汚れを安全かつ簡単に除去します。
Step 3:クリーナーの使用方法
- 濡らして絞ったクロスにクリーナーを10玉ほどの大きさで塗布。
- クリーナーが付着した面で、黒スジ汚れを優しく撫でます。力を入れる必要はなく、クリームを塗り込むようなイメージで使用してください。
- 黒スジ汚れの除去が確認できたら、クリーナーが付着していない面で余剰成分を拭き取ります。使用後に洗い流す必要がないことも商品の特徴の一つ。簡単に使用することができます。
Step 4:仕上げはお手軽コーティングで再付着予防
- キレイに除去ができた後は、今後の再付着予防をしましょう。再付着予防は、お手軽にコーティングを塗布できる、親水/撥水リキッドがおすすめ。薄い保護膜を付与し、次回の再付着を抑制。
- リキッドは外装だけではなく、ドア開口部の塗装されている箇所にも、塗布をしてください。
ここまで読んでいただいた方へ
最後までご覧いただき、ありがとうございました。黒いスジ汚れの正体と除去方法を知ることで、今後のお手入れは何倍も簡単になるはずです。
最後に改めて、黒いスジ汚れから、皆さんの愛車の美観を守る、おすすめの洗車用品をご紹介させていただきます。
- 弱アルカリ性マイクロバブルカーシャンプー:弱アルカリ性ならではの、強力な洗浄力で軽度な黒いスジ汚れを除去
- ディテーリング筆ブラシ:モール際・ヒンジの細部洗浄に最適
- 親水/撥水リキッド:仕上げの簡単コーティング塗布で再付着を予防
- 純水器 Hydro Clean PRO:ミネラル残りをゼロに近づける→水ジミ併発をブロック